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30年前に凍結された胚から誕生した命──家族の「かたち」を変える生殖技術の進化
2025年7月26日、アメリカ・オハイオ州で「世界的に記録的な赤ちゃん」が誕生しました。 サディアス・ダニエル・ピアースくんが成長した元の胚(はい)は、実に30年半もの間、冷凍保存されていました。まさに、「世界で最も長く眠っていた赤ちゃん」と言えるでしょう。 この胚が作られたのは1994年。当時、両親となるリンジーさんとティムさんは、まだ子どもでした。その胚を提供したのはリンダ・アーチャードさんで、彼女は「まるで夢のようだ」と語っています。 この胚は、キリスト教系の「胚養子縁組」団体を通じて提供されたものでした。つまり、妊娠・出産をした両親と、遺伝的な親は別の人物ということです。 サディアスくんには、すでに30歳になる姉と10歳の姪がいます。複雑な家族構成ですが、こうした話は、現代の生殖医療技術が家族の形をいかに多様化させているかを物語っています。 実は、長期間冷凍保存された胚からの出産は、これが初めてではありません。2022年には、30年前に作られた胚から双子が誕生していますし、それ以前にも27年間保存されていた胚からの出産例があります。今回の

Takumi Zamami
2025年8月4日読了時間: 3分


カロリー制限で長生きできるのか?
みなさん、「カロリーを減らすと寿命が延びる」なんて話を聞いたことはありませんか? 実はこれ、動物実験ではかなり昔から言われていることで、ネズミやサルなどで確かに寿命が延びるという結果が出ています。 なかには寿命が最大で6割も延びたという例もあります。 その効果は、老化を遅らせると期待されている薬、ラパマイシンやメトホルミンよりも「一貫している」とされていて、研究者の間でも注目されています。 ただし、これはあくまで実験室での話。 人間でどうなのか?となると、話は少し複雑になります。 実際に6,500人以上の大人を対象とした研究では、カロリー制限や断続的な断食が、体重減少には効果がある、とされています。しかし、「それが健康にいいかどうか」は食事法によって異なります。 たとえば、隔日断食はコレステロールを下げる傾向がある一方で、時間制限食(1日8時間以内に食べるなど)では、逆にコレステロールが上がったという結果も出ています。心臓病のリスクを考えると、これは気になる話です。 また、カロリー制限には副作用もあります。 ・傷の治りが遅くなる ・骨密度が下がる

Takumi Zamami
2025年7月18日読了時間: 2分


生成AIが建設現場の安全向上に貢献できる可能性
アメリカで年間1000人以上が命を落とす建設現場の事故。 その最大の原因の一つが「安全第一」と言いながら生産性を優先して安全確認が後回しになる現場の実態です。この問題に対し、AIを活用して現場の安全管理を支援する取り組みが始まっています。...

Takumi Zamami
2025年7月11日読了時間: 2分


AIは人間の数学者に追いつけるのか?
今回は「AIは人間の数学者に追いつけるのか?」という最先端の話題をご紹介します。 最近、AI、特にChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)が高校レベルの数学を驚くほど解けるようになってきました。これが専門家の間でも話題になっていて、「じゃあ、AIは研究レベルの数学ま...

Takumi Zamami
2025年6月26日読了時間: 2分


AIの“心地よすぎる”回答にご用心
最近、ChatGPTが「褒めすぎる」「同調しすぎる」といった“ゴマすり”的な反応をするようになり、それが問題視されました。OpenAIは4月、この問題を受けてアップデートを一部取り下げました。 というのも、AIがなんでもユーザーに同意するようになると、誤った考えを強化したり...

Takumi Zamami
2025年6月19日読了時間: 2分


Claude Opus 4:長時間の自律作業が可能に
皆さん、「AIエージェント」という言葉を最近耳にされたことはありますか? これは、人間の手を借りずに、複雑な仕事を長時間こなすことができるAIのことです。例えば、何時間もプログラミングを続けたり、ゲームをプレイしながら攻略本を自動で作成したりするようなAIです。...

Takumi Zamami
2025年6月1日読了時間: 2分


最重要“顧客”がAIになる時代
皆さん、いまや企業は「人間」だけでなく、「AI」にも好かれなければならない時代に突入しています。 たとえば、ある簡単で美味しい自家製冷凍弁当を教えるサービスが、広告に「小ねぎのみじん切り」を載せただけで、ChatGPTから「面倒そう」と評価されてしまったというのです。AIが...

Takumi Zamami
2025年5月26日読了時間: 2分


進化する世界のロボット
今回は、ロボットの進化と社会への影響について、とても興味深い話題のご紹介です。 スタンフォード大学で生体工学を教えるジャン・リファード(Jan Liphardt)さんは、ロスアルトの街中を四足歩行のロボット犬と散歩しています。その姿に、子どもは興味津々、親は少し不気味がり、...

Takumi Zamami
2025年5月26日読了時間: 2分


AIを活用した再製造の革新推進
今日は、「再製造(リマニュファクチャリング)」という、あまり耳慣れないけれど、実はとても重要な産業とAIの話をしたいと思います。 再製造とは、一度使われた部品や製品を回収し、きれいに分解・修理して、新品同様の品質で再び市場に送り出すという、持続可能なものづくりの手法です。環...

Takumi Zamami
2025年5月15日読了時間: 3分


中国メーカーがTikTokでバズる理由
トランプ関税への反発と、米国消費者への“直接訴求”という新戦略 今回は、最近TikTokで話題になっている中国の工場の動画について取り上げたいと思います。 ある若い中国人男性が、伝統的なお茶セットの前に座り、英語で語りかけます。...

Takumi Zamami
2025年4月30日読了時間: 4分


大規模関税、米製造業の回復を脅かす可能性
関税で製造業は戻らない。むしろ、未来の技術革新の芽を摘みかねない。 トランプ氏は「関税をかければ工場と雇用がアメリカに戻ってくる」と主張しています。 一見、アメリカの産業を守る愛国的な政策のように見えますが、それほど単純な話ではありません。...

Takumi Zamami
2025年4月30日読了時間: 2分


ようこそ、ロボットの街・オーデンセへ
みなさんはデンマークにあるオーデンセという町をご存じでしょうか。 今回は、協働ロボットで注目を集めるデンマークの小都市・オーデンセについてお話ししたいと思います。 この街は、11世紀に最後のヴァイキング王が命を落とした場所であり、また童話作家アンデルセンの故郷として有名です。しかし最近では、別の顔を持つ街として世界の注目を集めています。それは、ロボットの街という顔です。 人口約21万人のオーデンセには、現在150を超えるロボット企業が集まっています。特に有名なのが、人と一緒に働くことができる「協働ロボット」(コボット)です。このロボット産業は街の誇りとなっているそうです。 では、なぜ、歴史と文化の街がロボット都市になったのでしょうか? 実は、オーデンセのロボット産業の原点は、かつて盛んだった造船業にあります。 1980年代、この街のリン島造船所は、アジアとの競争に苦しんでいました。そこで南デンマーク大学と協力し、ロボットを使って造船の効率化を図ったのです。その結果、「ユニバーサルロボット」という、世界的に成功したロボット企業が誕生しました。この会

Takumi Zamami
2025年3月18日読了時間: 2分


風力活用の船舶開発における脱炭素化への道すじ
風力は十分に活用されていない資源であり、環境負荷の高い海運業界をよりクリーンな未来へ導く可能性を秘めています。 みなさんは船舶輸送の温室効果ガス排出量が世界全体の約3%を占めることをご存じでしょうか。このまま成長が続けば、2050年までに10%に達するともいわれています。そんななか、小さな国の取り組みが注目を集めています。 太平洋に浮かぶマーシャル諸島では、古くから伝わるカヌー文化を活用しつつ、最新技術も取り入れた「風力」を使った船舶の開発が進められています。 マーシャル諸島の人々は、長い間カヌーで移動してきましたが、いまではディーゼル燃料を使う大型貨物船に大きく依存しています。しかし、海面上昇や異常気象に悩まされるなか、“自国の船を完全に脱炭素化しよう”という強い意志が生まれました。 地元のカヌー組織を率いるアルソン・ケレンさんは、若者に伝統的なカヌーを教え、さらに太陽光発電パネルを備えた大型の帆船もつくるなど、多彩な取り組みを進めています。その成果の一つが、2024年に処女航海を果たした「Juren Ae」という新たな貨物帆船で、最大80%の

Takumi Zamami
2025年2月18日読了時間: 2分


大規模なバッテリー火災はエネルギー貯蔵の未来に何を意味するのか
モスランディング発電所で起きた火災が、バッテリー安全性への懸念を高めています。 2025年1月、アメリカ・カリフォルニア州にある世界最大規模のバッテリー群を備えた「モスランディング火力発電所」で火災が発生しました。火災は数週間前に発生し、消火は数日で完了しましたが、周辺地域には健康面や環境面での懸念がまだくすぶっているようです。 バッテリー火災に対する不安は、モスランディングのような大規模施設での事件が報じられるたびに高まります。しかし一方で、太陽光や風力など再生可能エネルギーの割合が増えていくなか、エネルギーを安定的に供給するために「大容量の蓄電システム」は不可欠となってきています。つまり、安全面と必要性のバランスをどのようにとるかが大きな課題なのです。 今回の火災が起きたのは1月16日午後のことで、当初は小規模だった火があっという間に大規模に拡大しました。住民1,000人以上が避難し、周辺道路が閉鎖されるほどの騒ぎでした。原因はまだはっきりしていませんが、2020年に稼働を始めた最初期の300メガワット級バッテリーが主に被害を受けたようです。

Takumi Zamami
2025年2月18日読了時間: 3分


中国AIベンチャー、米国の制裁を逆手に取った技術革新
公式サイト より 今回ご紹介したいのは、中国の新興AI企業「DeepSeek」が開発したオープンソースの推論モデル「DeepSeek R1」です。OpenAIのChatGPT o1と比較しても、複数のベンチマーク(性能指標)で同等以上の結果を出しながら、コストを大幅に抑えて...

Takumi Zamami
2025年2月18日読了時間: 3分


マーク・ザッカーバーグとメディアの力
マーク・ザッカーバーグは今年1月7日に、「More Speech and Fewer Mistakes」というタイトルでブログと動画を公開した。 彼は、 「I started building social media to give people a voice (私は...

Takumi Zamami
2025年1月14日読了時間: 3分


【2025年版】10の画期的なテクノロジー
MIT Technology Reviewが、今後数十年に渡り私たちの世界に大きな影響を与えると予想する、10の画期的なテクノロジーの2025年版。 ヴェラ・C・ルービン天文台 今年、チリの人里離れた地域に新しい強力な望遠鏡が稼働を開始します。この望遠鏡は、南半球の空を10...

Takumi Zamami
2025年1月14日読了時間: 4分


2025年にAIが直面する5つのトレンド
すでにエージェントや小規模言語モデルが次の大きなトレンドであることはみなさまご存知の通り。今年注目すべき他の5つのホットなAIトレンドについてお伝えします。 1. 生成的仮想空間 :ゲームやロボット訓練のための動的3Dシミュレーションが急成長。...

Takumi Zamami
2025年1月14日読了時間: 3分
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