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米国で注目される「ベランダ太陽光」——手軽さと安全性のジレンマ

  • 執筆者の写真: Takumi Zamami
    Takumi Zamami
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

米国において、集合住宅のベランダなどに設置可能な小型のプラグイン式太陽光発電システム、通称「balcony solar(ベランダ太陽光)」が急速に普及の兆しを見せている。


このシステムは専門の電気技師を介さず、既存のコンセントに差し込むだけで設置できる手軽さが最大の特徴だ。すでに欧州、特にドイツでは100万件以上の導入実績があり、米国でも賃貸居住者などがエネルギーコストを削減し、排出量を抑えるための有効な手段として期待されている。


これまで米国内での設置は規制上のグレーゾーンに置かれていたが、2025年後半にユタ州が全米で初めて設置を明文化して認めたことを皮切りに、現在20以上の州で同様の法案が検討されている。通常、太陽光発電の導入には電力会社との複雑な契約や高額な手数料が伴うが、低出力かつ認証済みのシステムに限ってこれらの手続きを免除することで、普及のハードルを下げようとする動きが加速している。


しかし、普及拡大に向けては安全面の課題が浮き彫りになっている。認証機関であるUL Solutionsの専門家は、既存の家庭用配線にパネルを接続することで、回路の過負荷による火災のリスクや、漏電遮断器(GFCI)が正常に機能しなくなる可能性、さらにはプラグを抜いた際の感電リスクなどを指摘している。


これらの懸念に対応するため、2026年1月には新たな安全基準「UL 3700」が策定された。この基準では安全確保のために専用コンセントの使用が推奨されているが、その導入には結局のところ電気技師による配線改修が必要となる。現時点ではこの新基準を完全に満たした製品は市場に登場しておらず、業界が掲げる「専門家不要で誰でも設置できる」という理想と、厳格な安全基準の順守をいかに両立させるかが、今後の普及に向けた大きな焦点となっている。 元記事はこちら

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